江戸時代に栽培が盛んになったお茶。現在は日本各地で栽培されています。ここでは、その中でも特に有名どころを紹介します。

静岡茶

「お茶と言えば静岡」、そう連想する方も多いのではないでしょうか?農林水産省の統計データによると、静岡県のお茶の生産量は30,800t(2017年度)と全国第1位です。静岡茶の歴史は鎌倉時代に遡り、臨済宗の僧、円爾が中国の宋から種を持ち帰り、今の静岡市葵区に植えたことが始まりであると言われています。また、京都の宇治茶、埼玉の狭山茶と並ぶ日本三大茶としても知られています。

かごしま茶

意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、鹿児島県はお茶の生産量で全国第2位を誇ります。そのお茶は「かごしま茶」と呼ばれ、幅広く嗜まれています。出荷期間が長いうえ、平坦地における茶園率が高いため、品質の良いお茶が低コストで生産されています。

宇治茶

京都の宇治も言わずと知れたお茶の名産地です。静岡茶、狭山茶とともに日本三大茶と呼ばれていますが、特に高級品というイメージが強いのがこの宇治茶です。その歴史は鎌倉時代まで遡りますが、宇治茶の名を広めたのはやはり江戸時代の永谷宗円になるでしょう。

伊勢茶

特にお茶に詳しい方を除いてはあまり印象にないかもしれませんが、三重県はお茶の生産量全国第3位で。そのお茶は伊勢茶として広く知られています。実はその歴史は平安時代まで遡り、日本で最も古いお茶の産地でもあります。